初めて弁護士に事件を依頼する場合、一番気になるのが弁護士報酬のことだと思います。

　当事務所としても、相談者の不安を除くため、事前にできるだけ明確な情報をご提供したいのですが、同種事件であっても、その内容は人によって様々であり、具体的な事情を伺わないと、どのような手段が適切か、どのような展開が予想されるか、解決までにどの程度の期間が見込まれるかなど、検討することができません。

　したがって、この事件であれば弁護士報酬がいくら、と事前に明確にお伝えすることは困難です。

　そのため、このホームページでは、取り扱い業務の事件別のページに、参考までに弁護士報酬の目安を掲載しましたが、具体的事情によっては、一般的な基準より高額になることもあれば、低額になることもあります。

　もっとも、弁護士報酬は、事件を受任する際、依頼者の方にわかりやすくご説明し、契約書にも明記されますので、後日になって予想外に高額な請求を受けるということはありません。また、いったん依頼をした後に、やはり弁護士報酬の支払いが負担であるとか、期待した成果が得られそうにないので依頼を撤回したいという場合、基本的に、依頼者の方から弁護士を解任することは自由です（ただし、解任時、すでにある程度業務が進んでいる場合は、それまでに行った業務の程度や得られた成果の割合に従って報酬をいただくことになります。）。

　まずは、お気軽に法律相談の予約を入れ、見込まれる弁護士報酬の額についてもご相談いただき、十分に納得された上で、ご依頼いただければと思います。

　事件によっては、弁護士報酬の額が高額になることもあります。

　個人の依頼者の場合、一括では支払えないという方も多くいらっしゃるでしょう。

　収入・資産が一定基準以下の方の場合は、法テラスの民事扶助の申し込みをすることにより、弁護士報酬の立て替え払いを利用することができます。この場合、弁護士報酬は法テラスから弁護士に支払われ、依頼者の方は、法テラスに分割払い（5000円〜/月）をすることになります。

　収入や資産が一定基準を超えるため、法テラスを利用することはできない方でも、事情によって一括払いが困難な場合は、弁護士との契約で、支払い方法を分割払い又は後払いと定めることも可能ですので、遠慮なくご相談下さい。